2017年2月28日 更新

人事異動の目的と理由とは?まさかの辞令に備えるヒント

人事異動は、働く人にとって避けては通れない道です。そもそも、人事異動は何の目的で、どういった人のために、どうような理由で行われるものなのでしょうか。人事異動の目的や理由、思いがけない辞令が下った時の対処法などをお教えします。

人事異動の本来の目的

人事異動とは、組織のなかで人材を配置転換することです。近年では数年ごとの人事異動を義務化する「ローテーション制度」を設けている組織も多く、入社から退職までの間に10回以上の人事異動を経験する人も少なくありません。

人事異動を行う主な目的としては、人材育成があります。例えばメーカー企業であれば、開発部・製造部・営業部・経営企画部など各部門によって、職務内容が異なります。将来、より広い視野で事業に関与していくためには、多様な部門で職務経験を積んでそれぞれの内情を把握することが必要なのです。

もう一つの人事異動の目的は、組織の活性化です。人材配置が長年固定化すると、人間関係に閉塞感が生じたり、アイディアにも頭打ち感が出てきたりすることがあります。このような場合、組織に新しい風を入れることを目的として、新たな人材を投入することがよく行われています。

人事異動で動かしたい人材・動かしたくない人材とは?

同じ組織でも人事異動を多く経験する人と、あまり人事異動に影響しない人がいます。この違いはどこにあるのでしょうか。

一例を挙げるなら、将来経営のトップ層になることを期待されている優秀な人は人事異動を多く経験しがちです。と言うのも、元々どの部門でも実力を発揮できる優秀な人材であるため、マンパワーの足りない各部門から「引っ張りだこ」の状態となり、多くの人事異動を経験することになります。

では人事異動の少ない人は組織から将来を期待されていないのかというと、それは間違いです。例えば製造部、技術開発部、経理部など専門性の高い部門では、ゼネラリストではなくスペシャリストとしての能力を期待されている人が、長く経験を積む傾向にあるためです。

人事異動の辞令が下る理由とは?

組織で働く以上、人事異動を覚悟はしていても、いざ辞令を受けると「なぜ?」と面食らってしまうことも少なくありません。

辞令の理由は主に二つあります。一つ目は、その人材のスキルが上層部から期待されている水準に達した場合です。今在籍している部門で十分な経験を積めたのであれば、次の部門に異動するのは極めて自然な流れだといえるでしょう。

二つ目は、その人材が今いる部門の仕事に「向いていない」と上司や人事部から判断されてしまった場合です。もし心当たりのある理由で辞令を受けてしまったら、期待に応えられなかったことは残念ですが、あなたの能力をより大きく発揮できる別の部門に異動できることをポジティブに捉えましょう。

人事異動のメリット・デメリット

人事異動は人材育成や組織の活性化を目的として行われるものですが、メリットとデメリットの両面があります。

メリットとして真っ先に挙げられるのは、多様な経験を積むことで部門に縛られない幅広い視野が身につく点でしょう。他にも、今の部門での仕事に閉塞感や頭打ち感を感じている場合においては、人事異動によって環境が変わることで現状打開につながる点も大きなメリットです。

反対にデメリットとしては、今までの経験にマッチしない部門への異動となった場合には異動後しばらくは業務に慣れず、一時的に評価が下がる恐れがあることです。また、異動先の部門によっては、転勤や夜勤などの勤務条件の変化を伴うこともあります。

人事異動を拒否したい時の対処法

人事異動は必ずしも喜ばしいものだけではありません。尻込みしてしまうような内容の辞令を受けたときは、ひとまず承諾までに数日の猶予をもらい、じっくりと考える時間を持ちましょう。

また、上司に異動の理由や、異動先の部署で自分に期待されている能力や特性について教えてもらうことも大切です。「その仕事は私に向いていない、出来ない」と思っても、自分でも気付いていない長所が周りの人によって評価され、異動先の部署で大きく活躍できることを確信されている場合もあります。思い切って辞令を受け入れて、自分の新たな一面に期待するのも一つの手です。

人事異動の可能性がある雇用形態を納得したうえで入社している以上は、ほとんどのケースで辞令を受け入れざるをえません。ただし、育児や介護などの家庭の事情からどうしても異動を受け入れられない場合は、辞令を撤回してもらえる可能性もあります。上司や人事部と面談の機会を持ち、じっくりと事情を説明してみましょう。
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NEKOYAMA NEKOYAMA

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