2017年8月14日 更新

2018年卒の大学生 就活は「やや厳しくなる」と考えつつも狙うは「大手企業」

 2018年卒の大学生の就職活動は「やや厳しくなる」と考えている学生が7割に迫り、前年より増加していることが就職情報サービスのディスコ(東京・文京、新留正朗社長)の調査で明らかとなった。大手企業の内定獲得を目指す学生は前年同様、約半数に上っている。

 2018年卒の就活生の就職戦線の見通しは「非常に厳しくなる」4.1%、「やや厳しくなる」68.5%で、厳しくなると見ている者の合計は72.6%。

 前年調査(66.3%)と比べると、厳しくなるとの見方が約6ポイント増加した。
 英国のEU離脱や米大統領選の影響で世界経済の先行き不透明感が高まっていることから、日本国内の企業の採用意欲の冷え込みを懸念する学生が増えたようだ。

 「非常に厳しくなる」の割合はリーマン・ショック後の2009年卒者(3.6%)から2010年卒者(42.6%)にかけて増えたが、その後、企業が人材確保に積極的になり比率は毎年減少。

 2016年卒者は大幅な日程変更を巡る不安から、売り手市場にもかかわらず一旦増加したが(23.8%)、昨年(2017年卒者・5.0%)に続き2年連続で減少していた。

 志望業界は「銀行」が20.9%で最も多く、次いで「水産・食品」18.5%、「医薬品・医療関連・化粧品」18.0%と続く。順位の入れ替えはあるものの、上位10位の顔ぶれは前年同期調査とほぼ同じだった。

【志望業界 トップ10】
1位 銀行 20.9%
2位 水産・食品 18.5%
3位 医薬品・医療関連・化粧品 18.0%
4位 マスコミ 16.9%
5位 商社(総合) 16.5%
5位 調査・コンサルタント 16.5%
7位 素材・化学 15.6%
8位 官公庁・団体 15.4%
9位 情報・インターネットサービス 12.6%
10位 運輸・倉庫 11.5%
 文系は男子が「銀行」、女子は「マスコミ」が首位で、理系は男子が「素材・化学」、女子は「医薬品・医療関連・化粧品」が最も多かった。また、「調査・コンサルタント」は文理問わず男子で順位が高く、女子では「水産・食品」の順位が高い。

【志望業界 文系男子】
1位 銀行 30.0%
2位 商社(総合) 26.7%
3位 調査・コンサルタント 19.0%

【志望業界 文系女子】
1位 マスコミ 26.2%
2位 銀行 24.9%
3位 ホテル・旅行 19.4%

【志望業界 理系男子】
1位 素材・化学 24.2%
2位 調査・コンサルタント 20.7%
2位 電子・電機 20.7%

【志望業界 理系女子】
1位 医薬品・医療関連・化粧品 55.5%
2位 水産・食品 45.2%
3位 素材・化学 39.7%

 就職活動の中心とする企業の規模は「業界トップの企業を中心に活動するつもり」 13.8%、「大手企業を中心に活動するつもり」35.3%で、いわゆる「大手狙い」の学生は約半数(49.1%)と前年同様だった。

 文理男女別に見ると、男子は女子に比べ「業界トップ」が高い傾向が見られる。特に理系男子で高く「業界トップ」(21.6%)と「大手企業」(37.8%)で6割近く(59.4%)にのぼる。

 インターンシップへの参加経験がある学生は76.4%に上った。前年同期調査より1.8 ポイント増加しており、5年連続で増加傾向が続いている。

 平均参加社数を見ると、ショートプログラムへの参加が多く、「1日以内のプログラム」が2.6社で、前年より0.2社増加した。

 今後のインターンシップに「参加したい」と回答したのは9割強(91.4%)。特に、すでに参加経験を持つ層では94.4%と高い数字を示した。経験のない層でも8割を超え(81.5%)参加意向は強かった。

 調査は、2016年11月15日~24日、2018年3月に卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)のキャリタス就活2018学生モニターを対象にインターネットで実施し、1333人から回答を得た。(文系男子473人、文系女子443人、理系男子241人、理系女子176人)

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