2017年12月12日 更新

エリートでなくとも活躍できるワイルドスマートな働き方ーVol.2 貪欲な欲望はむき出しに、キレイごとはゴミ箱へ!

前回お伝えしたがVUCAの時代に必要なのはワイルドスマートである。ワイルドスマートを身につけるには仕事をしながら思考法と行動力を鍛えていくことが必要でこれを『自己改造』という。

グラウンドワーク・パートナーズ株式会社 代表取締役 野崎大輔

グラウンドワーク・パートナーズ株式会社 代表取締役 野崎大輔
ムードビルディングと人材育成基礎工事という手法により、人が育つ組織風土の醸成を行う組織再生専門家として活動している。3年以内に社員の定着率が向上し、社員数が2倍に増員、業績が3倍になるなど多くの企業を成長させた実績を持つ。

自分を商品と考え、高く売れる商品にする!

 自己改造は1日で人生が変わるような凄い方法ではない。そんな方法があったら私が教えて欲しいくらいだ。

 誰でもできるけどやっていないことを徹底的に繰り返して自分を鍛えあげていくのである。

 短期間でできた見せかけの即席物は崩れるのも早いが、時間をかけてしっかりと築かれた土台はそう簡単には崩れない。強固な土台ができればあとは積み上がっていくだけだ。

 それに我々凡人は一気にあれこれできないのだから、自分ができることから着実にやっていくのが一番の近道なのである。

 自己改造には3つの工程があるので順を追って説明していこうと思う。自分を『売れる人材』という商品にすると考え、自分で自分を高く売れる人材にするために試行錯誤を繰り返していく。
①開発設計 
自分の強みを明確にし、何がしたいか、やりたくないことは何か、何が欲しいのか、どうなりたいか等を考える。
ここではキレイごとは抜きにして自分の欲望や本音に逆らわずにやることが大事である。

②試作製造
開発設計で明確にしたことを仕事でやってみる。
商品の製造の段階で言うならば、試作品の製造の段階であるので失敗してもかまわない。
失敗したり、怒られたりすることもあるだろうが、売れる人材になるための重要なプロセスである。

③改善
自分という商品の品質向上をするために、試作製造で明確になった自分に足りない点を改善する。
ここでは、行動の改善点だけでなく、必要な知識を学習することが大事である。

無理に大義は抱かず、貪欲な欲望を持つ

 開発設計も3つの工程がある。

① 動機づけ
② 強みの明確化
③ アクションプラン

 開発設計でまず最初にやることは、行動するために自分に対して動機づけをすることだ。動機づけをするためには自分の欲望を明確にすることが必要である。動機は人を動かすエネルギーで、公の動機と私の動機がある。

 公の動機(おおやけのどうき)とは社会や相手に対する動機を言う。私の動機(しのどうき)とは自分に対する動機を言う。

 公の動機である社会貢献という抽象的かつ大きな視点について何かに取り組むのは大変だ。これが本心であればいいが、社会貢献、人の役に立つということが一般的に美徳とされているからやろうというのであればやめた方が良い。

 普通の人が人の役に立ちたいとか社会貢献のために何かをやろうとしても、自分が本当にやりたいことでなければ、ちょっとした困難で挫折することが多いからだ。

だから最初は私の動機でもかまわないし、むしろその方が良いと思う。自分を一番に考えるのは悪いことではないし、自分が良い状態でないのに相手に貢献するというのは無理がある。
 この場合は最初にやるべきことは自分の本心や貪欲な欲望を明確にすることだ。別に誰かに発表するわけではないので、自分の思っていることを素直に表現すればいい。

金が欲しい。
モテたい。
あいつを見返してやりたい。
とにかく目立ちたい。
ポルシェが欲しい。

 こういうことで全然かまわない。高卒だったり、ちょっと道を外れた人で一旗揚げて称賛されている経営者も最初はこういう欲望から始まっていることが多い。

 やがて仕事をしていくうちにいろいろな気づきを得て、私の動機は公の動機へと変わっていくのだ。

欲望という燃料で自分を動かし、謙虚の盾で身を守る

 ちなみに私は大学生の時に就職活動をしなかった。やりたいことがなかったからだ。だから卒業後は無職が確定していた。

 卒業1ヶ月前に社会保険労務士のパンフレットを見て資格を取ろうと思ったわけだが、仕事に魅力を感じたからではない。何をやるのかはよく分からないまま受験を決めた。

・俺をふった彼女を見返してやる。
・周りにいないから取ったら自慢できるかも。
・将来的に独立できるんだったらいいかも
・先生と呼ばれる仕事らしいからペコペコしなくていい。
・金持ちになりたい。

 こんな感じで決意したのだ。金もなく、法律知識もなく、勉強する習慣もなかったけれど、貪欲で傲慢な動機のおかげで独学で毎日12時間以上勉強して合格できたのだ。
 社会人になってからも同じようなことはあった。25歳から28歳までの私は仕事もそんなにやりたくない、残業をせず早く帰りたいという甘い社員だった。

 仕事が嫌で3社をそれぞれ1年以内で退職するという愚行を繰り返しているうちに、

このままでは食っていけなくなるし欲しい物も買えないままだ。
俺は28歳にもなってまだ何もできないし、独立するにも経験も金もない。
なんとかしないとマズいぞ。

 と危機感を持ち、まともに仕事をするようになった。そして前職では残業も厭わず働き、経験も積むことができ、独立資金も貯めることができた。
 自分自身を振り返ってみてもやはり最初は私の動機から始まっている。結果的には、社労士に受かって社会人になったことで親に面目を保たせたし、がむしゃらに働いたことで仕事にやりがいを見出して会社にも微力ながら貢献はできた。

 これは私だけではなく、友人、知人に聞いてもそういう人は多かったのだから間違ってはいないはずだ。

 本当にやりたいことが公の動機であればそれでかまわないが、周りの目を気にして自分を偽って無理をしているのであればキレイごとを言うのはやめてゴミ箱に捨ててしまった方が良い。

 自分の欲望を明確にするのと同時に忘れてはならないのは謙虚さである。そもそも自分が金を稼ぎたいとか車が欲しいという私の動機は、会社や第三者にとってはどうでもいいこと。会社に勤めているのであれば、会社の方針に従い、業績に貢献することが求められる。

 ダントツの実力があれば人間性に問題があっても、活躍する場は用意されるが、そうでない場合は無駄に敵を作るべきではない。

 こうして内面では自分の欲望に燃え、外面では謙虚さという盾で身を守りながら着実に物事を進めていくのだ。
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